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組合員紹介 2026年5月9日(土)
日田市の権藤製材所を訪問|需要に応える製材とこれからの挑戦

日田市内にある権藤製材所を訪問し、創業の歴史や製材へのこだわり、そしてこれからの展望についてお話を伺いました。日田材を扱う製材所として長年続いてきた背景には、時代の変化に合わせて仕事のやり方を変え続けてきた姿勢がありました。


創業から現在へ。時代とともに歩んできた製材所

権藤製材所は昭和36年に創業しました。創業当初は現在とは別の場所にありましたが、バイパス工事の影響で現在の場所へ移転し、そこから現在まで日田市で製材業を続けています。

創業当初は杉材を中心に扱っており、特に桁などの構造材を製材する仕事が多かったそうです。その後、親の代になってからヒノキの取り扱いを始め、現在ではヒノキを含めた角材を中心に製材を行っています。ヒノキの製材を始めてからも約30年が経ち、現在では大分の木材だけでなく、九州各地や他地域との取引も行っています。


日田市は古くから林業が盛んな地域であり、杉を中心とした日田材の産地として知られています。その中で、時代の需要に合わせて扱う樹種や製品を変えてきたことが、長く続いてきた理由の一つだと感じました。

「需要に逆らわない」ものづくりが強み

お話の中で何度も出てきた言葉が「需要に合わせる」という考え方でした。

丸太を仕入れて製材をする際にも、ただ決まった製品を作るのではなく、どのような製品が求められているのかを考えながら加工していくそうです。実際にお客様に直接聞いて、必要とされる寸法や用途を確認し、それに合わせて木材を製材していきます。

木材は同じ杉やヒノキでも、丸太の状態や大きさによって取れる材料が変わります。そのため、その丸太から何を取るのが一番価値があるのかを考えることが重要になるとのことでした。

「需要に逆らわないように仕事をしたい」という言葉がとても印象的で、製材という仕事が単に木を切るだけではなく、市場の動きを読みながら判断していく仕事であることが伝わってきました。





遠方への営業と人とのつながり

九州では杉の利用が多い一方で、ヒノキの需要は中部地方や関東などで高い傾向があります。そのため権藤製材所では、名古屋や静岡、関東方面など遠方のお客様とも取引を行っています。

営業の方法も特徴的で、紹介によるつながりを大切にしながら、新しい取引先を開拓してきました。最近ではFacebookなども活用し、直接連絡を取ることもあるそうです。

また、トラブルがあった場合でもそのままにせず、何が問題だったのかをきちんと聞き、改善につなげることを大切にしているとのことでした。

「木材の商売は顔で商売している部分が多い」という言葉の通り、人と人との信頼関係の上で成り立っている仕事であることがよく分かります。


設備更新で生産力と働きやすさを高める

現在、工場では大きな設備更新を予定しており、今年の12月から来年の2月にかけて機械の入れ替えを行う計画が進んでいます。

今回の設備投資には大きく二つの目的があります。

一つは、生産量を増やすことです。需要のある製品を安定して供給できるようにし、現在よりも生産量を高めていくことを目指しています。

もう一つは、働く人の負担を減らすことです。これまで人の手に頼っていた作業を機械化することで、重い材料を持つ作業などを減らし、長く働ける環境を整えていきたいと考えています。

若い世代が安心して働ける製材所にすることも大きな目標の一つであり、将来を見据えた取り組みだと感じました。





支えているのはチームワークと地域のつながり

会社の話を聞く中で印象的だったのが、家族や社員の結びつきの強さです。

仕入れや営業、製材などを中心となって進めながら、経理や細かい業務を家族が支えるという役割分担ができており、いわば「チーム」で会社を動かしているという雰囲気が伝わってきました。

また、木材産業は製材所だけで成り立つものではなく、山を育てる人、運送を担う人、現場で使う人など、多くの人のつながりの中で成り立っています。

そのため、需要のある仕事をしっかり行い、関わる人すべてに利益が出る形を作ることが結果的に社会への貢献になる、という考えが伝わってきました。



株式会社 権藤製材所
代表取締役 権藤 敏裕
〒877-1354大分県日田市大字東有田字新山1248-10
TEL:0973-22-2882
FAX:0973-22-2833
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